【奈良クラブ】J3に昇格した奈良クラブのJリーグ加盟までを解説!
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2022シーズンのJFLで優勝して、2023シーズンからのJ3昇格を果たしたグラブなの。
おお!
2023シーズンからJの仲間入りなんですね!
そうなの!
それじゃ、「奈良クラブ」を紹介するわね。
奈良クラブは、奈良市を中心とする奈良県全県をホームタウンとする、2023年からJリーグ加盟するプロサッカークラブ。
2022年シーズンのJFL(日本フットボールリーグ)で優勝を果たしたわ。
ホームスタジアムは奈良市鴻ノ池陸上競技場。
今はネーミングライツで「ロートフィールド奈良」になっているわね。
実は奈良県が新スタジアムを建設する計画を立てていて、「2万人以上が集客する天然芝のサッカー専用スタジアム」を奈良県田原本町に整備する考えを明らかにしたわ。
これに対して奈良市は奈良クラブのホームスタジアムが、奈良市から移転することはないという見通しを示したわ。
さらにロートフィールド奈良をJ2まで対応できる1万人以上の規模に改修する考えがあるみたいね。
奈良県と奈良市のホームスタジアム争奪戦みたいですね。
練習場は主に奈良県フットボールセンターを使用しているわ。
2022年2月に奈良学園大学信貴山グラウンド跡地に練習場やクラブハウスを併設した新たな拠点を整備することが発表されたわ。
奈良クラブの前身は1991年に創設された都南クラブ。
1997年に奈良県リーグ1部に昇格。
これでもほとんど優勝して、ストレートに昇格していったのよ!
当時の奈良県社会人リーグは実質6部まであったからね。
2008年に「奈良県からJリーグを目指す」として、チーム名を現在の「奈良クラブ」に改称したわ。
奈良の枕詞「あをによし」に由来する「青」と「赤」をクラブカラーとしたの。
2008年の関西府県リーグ決勝大会で優勝して、関西サッカーリーグ2部に昇格したわ。
翌年の2009年は関西サッカーリーグ2部を昇格1年目で優勝。
関西サッカーリーグ1部に昇格したわ。
2010年にはクラブのサポート体制の確立のため、スペインのFCバルセロナに代表される「ソシオ」制度を発足させたわ。
2011年には関西リーグ1部で初優勝。
でも全国地域サッカーリーグ決勝大会は1次ラウンドで敗退してJFL昇格には至らなかったわ。
2013年には関西リーグに所属しながらも、Jリーグ準加盟クラブとして承認されたわ。
J3が創設されたのが2014年だから、もしかしたら飛び級でJ3の可能性もあったのですか?
可能性はあったわね!
でもJ3クラブライセンスのスタジアム要件を満たしていなかったの。
2014年に発足したJ3の入会はならなかったわ。
クラブはそのまま関西リーグに残り、2014年の関西リーグ1部では3年ぶりに優勝したわ。
全国地域サッカーリーグ決勝大会も優勝して、やっとJFLに昇格したの。
でも、ここからが長かったの。
思うような結果を出せないシーズンが続いて、成績は中位~下位に甘んじていたわ。
2015年から2019年までの5年間、ホームゲームの入場者数を水増ししていたことが明らかになったの。
入場者数の水増しですか?
入場者数の水増しして何か利益があるんですか?
奈良クラブはJリーグ百年構想クラブでJ3ライセンスが交付されているの。
J3に昇格の条件に「ホームゲームでの平均入場者数2000人以上」っていうのがあるの。
それをクリアするために水増ししたようね。
なるほど。
でも、不正はいけませんね。
どうして不正が発覚したのですか?
2019年4月に匿名による告発状がJリーグに届いたの。
この時はそこまで問題にならなかったわ。
11月になって、今度は実名による告発状と証拠となる画像が当時のJリーグの村井満チェアマン宛に届いたわ。
当時の社長の中川氏は、JFL専務理事やJリーグ担当者への報告へいったの。
この時の中川氏の報告は、意図的な水増しではなく、観客以外の人間もカウントに含めてしまった。
と説明したわ。
「ちょっとミスしちゃった。
ごめんね。
」で済まそうとしたんですね!
!
ごめんねじゃ済まないけどね。
。
。
翌日に再び報告の場が設定されたの。
この時は副社長の矢部氏も同席し、水増しが意図的に行われていたことを認めたわ。
そしてJリーグからもJリーグ百年構想クラブの解除条件付き失格処分が下されたわ。
そう。
Jリーグが出した解除条件をすべて満たしていれば、またJリーグ百年構想クラブとして認めるよって事ね。
①ガバナンスの強化②入場者数のカウント方法の改善③ステークホルダーからの信頼回復
しっかりやって、スポンサーやサポーターから信頼されなさいってことですね。
その後奈良クラブは、スポンサーや地元自治体など信頼回復に努めたわ。
そして2020年6月23日、失格処分は解除となり、Jリーグ百年構想クラブの再認定がされたわ。
これにより、2021年度のJ3クラブライセンス申請が可能となったの。
ちなみに、この件で社長の中川氏は代表を辞任したわ。
そして、注目の2022年シーズン。
昨シーズンから指揮を執るスペイン人のフリアン監督の戦術も浸透してチームは上位をキープしたわ。
J3昇格の条件の1つ、「JFLで4位以内、かつ百年構想クラブの上位2番目まで」のクリアへ向けて着実に成果を上げていたわ。
でも、ここで問題が発生したの。
2022年シーズンからコロナの為に廃止になっていた「1試合の平均観客動員2000人以上」という条件が3年ぶりに復活したの。
奈良クラブは集客の課題を残していて、残り3試合で13,048人以上の来場者を集めなければならなかったの。
また、入場者数の問題なんですね。
1試合平均4,000人ちょっとですね。
1試合平均4,000人以上は、JFLのチームではなかなか難しいのよ。
奈良クラブもコロナ前の平均入場者数は2000人くらいだったからね。
でも奈良クラブに奇跡が起きたわ。
10月23日の鈴鹿ポイントゲッターズとの対戦で、ロートフィールド奈良に14,202人の観客が集まったの。
すごい!
1試合で条件をクリアしましたね!
!
でも、なんでそんなに集まったのですか?
もちろん、奈良クラブのJ3昇格がかかっていた重要な試合ってこともあるけど、鈴鹿ポイントゲッターズに所属する三浦知良選手がやってくるということで、この時の奈良市内は大盛り上がりしたみたいね。
そして11月5日のヴィアティン三重との対戦に勝利し、クラブの悲願であったJリーグ参入が決定したの。
最終節の試合は引き分けに終わったけど、優勝争いしていた2位のFC大阪は引き分け、3位のHondaFCも負けたため、奈良クラブがJLF初優勝を決めたわ。
優勝してJ3昇格。
奈良クラブにとっては最高のシーズンだったんでしょうね。
これからJ2、J1へ向けて頑張ってもらいたいですね。
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