【ブラウブリッツ秋田】クラブの歴史を紹介します。優勝したのに昇格できない??
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ブラウブリッツ秋田ですか?
前回に引き続き、今回も東北のチームですね!
スタジアムの問題をずっと引きずっていたチームなの。
ブラウブリッツ秋田は、秋田市、由利本荘市、にかほ市、男鹿市、潟上市を中心とする秋田県全県をホームタウンとする、Jリーグに加盟するサッカークラブ。
クラブ名の「ブラウブリッツ」は、ドイツ語で「青い稲妻」を意味するわ。
エンブレムは秋田のなまはげと稲妻を取り入れたものなの。
ホームスタジアムは秋田市八橋運動公園陸上競技場。
今はネーミングライツで「ソユースタジアム」と呼ばれているわ。
マスコットは「ブラウゴン」という龍のキャラクター。
一般公募で小学生の書いたキャラクターが採用されたわ。
身長はサッカーボール9球身。
好きな食べ物はリンゴとアスパラ。
性格は元気、前向き、少しおっちょこちょい。
口癖は語尾に「ゴン」を付けるわ。
少しおっちょこちょいで、口癖で「ゴン」は可愛いですね!
秋田県内にある竜伝説を題材とし、竜のイメージである「神格」、「奇跡」、「力強さ」をチームの成長と今後の活躍に合わせたそうなの。
ブラウブリッツ秋田はどういった経緯で設立されたのですか?
ブラウブリッツ秋田の前身は、1965年に秋田県内で創設された東京電気化学工業サッカー部なの。
東京電気化学工業は現在のTDKね。
TDKの創業者が秋田出身であることや、TDKの工場や子会社を秋田に設立するなど、秋田県に縁を持っていたことで、秋田でサッカー部を立ち上げる事となったの。
1982年に東北社会人サッカーリーグに加盟。
東北リーグ初年度は、11勝3分の無敗で初優勝を飾ったわ。
でも初出場となった全国地域サッカーリーグ決勝大会は、2戦2敗の成績でグループリーグ敗退したわ。
1984年は東北リーグで初の敗北を喫したけど、11勝1分2敗の成績で3年連続の優勝。
全国地域サッカーリーグ決勝大会は、2戦2勝で初めて決勝ラウンドに進出したわ。
決勝ラウンドは1勝2敗の成績で、4チーム中の3位だったけど、規定により日本サッカーリーグ(JSL)2部の昇格が決まったの。
今で言うとJFLね。
1985年はJSL2部で最下位だったわ。
1勝もあげることができなかったの。
1986年もJSL2部だったけど、やっぱり最下位だったわ。
15位・16位決定戦でJSL初勝利を挙げたけど、規定により翌シーズンからの東北リーグ降格が決まったわ。
1987年から2006年まで、東北リーグは何度か優勝しているんだけど、上位リーグに昇格できずに、東北リーグに所属することになるわ。
2006年は14戦全勝で、東北リーグで5年連続11度目の優勝。
全国地域サッカーリーグ決勝大会はグループリーグ首位で、22年ぶりに決勝ラウンドへ進出。
FC岐阜、ファジアーノ岡山、V・ファーレン長崎と同組となった決勝ラウンドは3戦全勝で優勝したわ。
2007年シーズンからのJFLへの昇格が決定したの。
JFL昇格にあたり、年間予算が1200万円から1.5億円に大幅アップとなったの。
エンブレムも刷新されて、地元にかほ市のシンボルである鳥海山と鳥のひばりをモチーフに、落ち着いた色調の中にも風格のあるデザインとなったの。
以降はJリーグに加盟するまで、JFLに所属するわ。
TDKサッカー部がJリーグを目指すようになったのはどうしてですか?
実はTDKサッカー部では「Jリーグを目指す」という言葉はご法度だったわ。
サッカー部はあくまでも企業の福利厚生の一環として活動するという考えがTDKにはあったの。
じゃー、どうしてJリーグ入りしたのですか?
TDKの気が変わったのですか?
2009年にTDKは、サッカー部の約1億円の運営経費を工面することが困難となったの。
この頃のTDKはリーマンショックをきっかけに経営環境が厳しかったの。
2009年1月にサッカー部の運営から撤退することを決定したわ。
2009年シーズンをもって廃部することになったの。
えっ!
廃部しちゃったら、チームがなくなっちゃいますよ?
そこで、チームを市民クラブ化するために、TDKや秋田県サッカー協会が動いたの。
「TDK SCクラブ化実行委員会」が設立されて、すぐにクラブチームが立ち上がることになったの。
このチームは廃部が決定したTDKサッカー部を引き継ぐことになったわ。
2009年9月にはTDKサッカー部のクラブチーム化後の愛称が「ブラウブリッツ」に決定したわ。
クラブ名の候補として、「ライジーン秋田」や「ライオーレ秋田」「バンリーベ秋田」も挙がっていたけど、既に商標登録されていたため断念したわ。
TDKがメインスポンサーとなることも決定したの。
9月14日には運営会社として、「秋田フットボールクラブ株式会社」を設立したわ。
TDKから離れ、クラブチーム化したことで、Jリーグを目指す期待値が高まったわ。
クラブとしてもJリーグを目指すことになるの。
でも、2009年度中に予定していたJリーグへの準加盟申請は見送ったわ。
ホームスタジアムの規模や経営体制、観客数など不十分な面があったの。
実際にクラブ設立当初、1億円の資本計画に対して集まったのはわずか2,300万円だったわ。
プロサッカークラブの経営ノウハウもないなかスタートしたこともあり、期待感とは裏腹に、初年度から経営難に陥っていたの。
特にホームスタジアムの改修目途が立たなくて、なかなか準加盟申請できなかったわ。
このスタジアム問題が、あとあと響いてくるんだけどね。
それでも2013年にJリーグ準加盟が承認されたわ。
2014年からスタートした、J3への参加が決定したの。
それに伴い、運営会社の社名を「株式会社ブラウブリッツ秋田」に改め、エンブレムも刷新されたわ。
それでも、スタジアムの問題でJ2クラブライセンスは取得できなかったの。
結局、J2クラブライセンスが取得できたのは2019シーズンからね。
そして2017シーズンで、なんとJ3で優勝したのよ!
普通なら昇格なんだけど、さっきもふれた通り、スタジアムの関係でJ2クラブライセンスが取得できたのは2019シーズンからなの。
八橋運動公園陸上競技場の改修工事が、J2のスタジアム基準を満たす見込みになって、J2ライセンスが交付されていたから、J2昇格が決定したわ。
2017年にJ3で優勝しておきながら、J2に昇格できなかったといった理由から、秋田県は、2017年度に新たなサッカースタジアム整備を念頭に置いた検討委員会を設置したわ。
新スタジアムは
といった趣旨の提言をまとめたわ。
ただ、なかなか候補地が見つからなかったの。
さらに近年では、新型コロナウイルスによる影響で税収減少が見込まれることから、スタジアム建設を先送りすべきとの見解を示したわ。
未だに、新スタジアム建設については結論が出ていないの。
そうなんですね。
もし、J1昇格ってなったらどうなるのですか?
2021年に条件付きだけどJ1ライセンスを交付されているから、当面は大丈夫だけど、行政も絡む問題だからなかなか進展しないわね。
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