【ロアッソ熊本】クラブの歴史を紹介します。


このブログの内容はYoutubeでも、ご視聴いただけます。


愛衣さん、今日はどんなお話ですか?

今日はロアッソ熊本について解説するわ。

ロアッソ熊本ですか?
昨シーズンにJ3で優勝したクラブですね!

今回も特にやらかしがあるわけではないけど、ロアッソ熊本について解説するわね。

お願いしまーす。

ロアッソ熊本は、熊本県熊本市をホームタウンとするJリーグに加盟するサッカークラブ。
チーム名のロアッソは、阿蘇山および「火の国熊本」から、イタリア語で赤を意味するRosso(ロッソ)と、「唯一の」や、「エース」を意味するAsso(アッソ)を組み合わせた造語なの。
ホームスタジアムは熊本県民総合運動公園陸上競技場。
今はネーミングライツで「えがお健康スタジアム」となっているわ。
2012年から2016年までは「うまかな・よかなスタジアム」、略称で「うまスタ」と呼ばれていたわ。
練習場は熊本県民総合運動公園、水前寺競技場などを使用しているの。
運営会社は株式会社アスリートクラブ熊本。
エンブレムのデザインは暴れ馬と赤い盾。
馬は選手・若者、盾はサポーターを表していて、盾の形は熊本県のマークからイメージしているわ。
エンブレムやマスコット等のモチーフとなっている「馬」は、熊本の伝統的な祭事などに関わる象徴的な動物なの。
クラブマスコットは「馬」をモチーフに、2008年に誕生したロアッソくん。
2010年より「くまモン」がロアッソ熊本のホームゲームにて、毎試合応援に駆けつけているわ。
2012年からは、鞠智城のPRキャラクターである「ころう君」も参加。
2016年には、熊本城のPRキャラクターである「ひごまる」も応援レギュラーメンバーに加わり、ゆるキャラ応援団を結成したわ試合開始前やハーフタイムで会場を盛り上げているの。

ロアッソ熊本はどうして結成されたのですか?

ロアッソ熊本は1969年に創部された、日本電信電話公社熊本サッカー部が前身なの。

日本電信電話公社って、今のNTTですか?

そうなの。
もともとは国営企業のサッカー部だったのよ。
ちなみに大宮アルディージャの前身も日本電信電話公社なのよ。

アルディージャと同じ前身なのですか?

同じといっても企業的に同じなだけで、地域が全然違うから全くの別チームね。

そうなんですね。

1982年に熊本県サッカーリーグ1部で優勝。
九州各県リーグ決勝大会にも優勝して、九州サッカーリーグへ昇格。
1985年には電電公社の民営化とNTT発足に伴って、NTT熊本サッカー部へ改称したわ。
2001年にJFLに昇格すると、NTTの持株分社化で、熊本県が西日本電信電話の管轄エリアに入ったことから、NTT西日本熊本フットボールクラブに改称。
愛称をフランス語でヒバリを意味する「アルエット」としたわ。
2002年からは正式に「アルエット熊本」の名称でクラブチームとなったの。
でも、その年は18チーム中17位となり、九州リーグに自動降格となったわ。

どうしてJリーグを目指すことになったのですか?

2004年9月に熊本県サッカー協会を中心に、「熊本にJリーグチームを」というスローガンを掲げて、それまであまり関心のなかった地元自治体の協力の下、「熊本にJリーグチームを」県民推進運動本部が発足さたの。
Jリーグ参入に向けての新チームの母体として、県内のチームで最も上位リーグに所属していたアルエット熊本が選ばれたの。
アルエット熊本を母体として、実質的に新しいチームを作ることになったわ。
アルエット熊本のままでの強化案も出ていたけど、「面白みがない」、「新鮮味がない」という理由で却下されたの。

確かに新しいチームの方がインパクトはありますからね。

県民に関心を持ってもらおうと、新聞の広告面や熊本市のアーケード街を中心にポスターが貼られて大々的に告知されたわ。

まずは知ってもらうところから始まったのですね。

この年、アルエット熊本は着実に力を盛り返し、九州サッカーリーグを4位で終了。
全国社会人選手権への参加をもって、アルエット熊本としての活動を終えたわ。
2004年12月にプロサッカークラブの運営法人として、株式会社アスリートクラブ熊本が設立されたわ。
チーム名は一般公募によって「ロッソ熊本」に決まったの。

ロアッソ熊本ではないのですね。

ロアッソ熊本に変更したのは、後で説明するけど、ちょっとした問題があったからなの。

ちょっとした問題?
ちょっと気になりますね。

所属選手全員とプロ契約を結んだり、自治体からの支援を受けたりと、プロクラブ化は着々と進んだわ。
チーム名称を含めチームカラー、エンブレム、所属選手などが全て変わって、チームが丸ごと入れ替わったわ。
元々の親会社だったNTT西日本熊本支店は、プロクラブ化以降は一スポンサーの立場となったの。

アルエット熊本とは何もかもが変わったのですね。

ちなみに、アスリートクラブ熊本が運営するロッソ熊本の創設は2005年にしているの。
アルエット熊本とは別のチームとして見なされているわ。
でも、ロッソ熊本が九州サッカーリーグから参加するために、形式上はアルエット熊本の後継クラブとして発足することとなったの。
天皇杯全日本サッカー選手権大会の出場回数はアルエット熊本時代からの通算なの。

なんだかややこしいですね。

ちなみに2016年にOBらにより、アルエット熊本が再結成されたわ。
エンブレムは旧アルエットと同一のものを使用し、ジュニア、ジュニアユース、シニアの各カテゴリで活動しているの。

そういうのはなんか良いですね。

2005年の九州リーグでは、最終戦でFC琉球との首位攻防戦を制し、優勝を決めたわ。
全国地域リーグ決勝大会は3位だったけど、JFL優勝の愛媛FCがJリーグへ加盟したため、JFLへ昇格できたの。

運が良かったですねー

2006年8月にJリーグ準加盟クラブとして承認されたわ。
2007年のリーグ戦は2位の成績となり、2008年度からのJ2加盟が承認されたの。

JFL昇格からは割とスムーズにJリーグまで行ったのですね。

2008年にJリーグに加盟するけど、Jリーグは商標登録が義務付けられているの。
「ロッソ」の商標は既に他の企業が持っていたために、商標登録ができなかったわ。
ロッソ熊本は、この商標権の問題で「ロアッソ熊本」へ改称したの。
公式サイトに「チーム名変更について(お詫び)」と記された文面が掲載されて、12月25日にチーム名称とエンブレム・ロゴが発表されたわ。

J2ではどんなだったのですか?

J2では、中位から下位をさまようチームだったわ。
2016年はシーズン開幕から3連勝を果たし、第3節終了時には、Jリーグ昇格後初めて単独首位に立ったの。
ところが、4月14日及び16日未明に発生した熊本地震により、練習場が使用不能となったわ。
ホームスタジアムの熊本県民総合運動公園陸上競技場は、支援物資の集積所となったの。
そのためチーム活動が中止になったわ。
リーグ戦についても、第8節から第12節の計5試合が中止となったわ。
リーグ戦は第13節から復帰を果たしたものの、ホームスタジアムの安全確認が完了していないことや、試合運営の準備期間を確保することが困難なため、リーグ戦に復帰した後も、ホームスタジアムでの試合は行えない状態が続いたわ。
第14節水戸戦は「熊本地震復興支援マッチ」として柏の協力で、柏のホームスタジアムである日立柏サッカー場で、第15節町田戦は神戸の協力で、神戸のホームスタジアムであるノエビアスタジアム神戸で、第17節金沢戦と19節讃岐戦は鳥栖側の協力で、鳥栖のホームスタジアムでもあるベストアメニティスタジアムでのホーム代替開催に変更したわ。
ホームスタジアムのうまスタでの試合開催は、第21節・セレッソ大阪戦からとなったの。

こういう震災の時にクラブ間の助け合いがあるとありがたいですね。

こういった状況もあって、2016年の最終順位は16位で終了したわ。
2017年には21位でシーズンを終えたの。

もしかして、J3降格ですか?

本来であればJ3降格となる順位なんだけど、J3で1位のブラウブリッツ秋田は、2018年J2ライセンス未交付のため昇格できなかったから、J3からの昇格が2位だった栃木SCの1クラブのみとなったため、J2残留となったわ。

また、運に救われましたね。

でも、2018年は2年連続の21位だったの。
今回はJ3に降格したわ。

今回は運に救われなかったのですね。

得点はリーグ12位の50得点を挙げてたけど、失点が79失点と、J2では最悪だったことが響いたわね。

J3ではどうだったのですか?

2019年は5位、2020年は8位で、2年連続J2昇格を逃したわ。
2021年は第11節以降、11戦負け無しで、第20節終了時に首位にたったの。
そのままJ3を優勝して、J2昇格が決定したわ。

J3優勝!
やりましたね!

2022年は30試合が終了した段階で6位とギリギリJ1昇格プレーオフ圏内にいるわ。

J3からストレートにJ1昇格するには、ここが踏ん張りどころですね。

そうね。
ぜひとも頑張ってもらいたいわね。
それでは、今回はこの辺で。

このチャンネルでは、日本サッカーの生い立ちなどを解説しています。

面白かった、参考になった等があれば、

高評価、チャンネル登録をお願いします。
ご視聴、ありがとうございました!