【栃木SC】解説します!歴史は長いクラブなのです!
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栃木SCですか?
ショートカウンターの印象があるチームですね。
今回は特にやらかしがあるわけではないけど、栃木SCの誕生と今後について解説するわ。
栃木SCは、栃木県宇都宮市をホームタウンとする、Jリーグに加盟するプロサッカークラブ。
2007年にJリーグ準加盟クラブとして承認されて、2009年からJリーグへ加盟しているわ。
商標登録の兼ね合いから、Jリーグ加盟前よりチーム名の変更が検討されているけど、「栃木SC」のまま活動を継続しているわ。
登録チーム名は栃木サッカークラブね。
ホームスタジアムは宇都宮清原工業団地の清原北公園内にある栃木県グリーンスタジアム。
クラブハウスは練習場がある河内総合運動公園に隣接する、宇都宮市が所有する土地に2015年に建設されたわ。
クラブハウス建設費用は、宇都宮市からの1,500万円の補助金のほか、募金活動などにより資金を調達したの。
練習場は河内総合運動公園以外にも、栃木SC宇都宮フィールドや栃木県総合運動公園、栃木市総合運動公園陸上競技場、市貝町城見ヶ丘運動公園やさくら市鬼怒川運動公園なども使用されているの。
クラブマスコットは「トッキー」やんちゃで冒険心と好奇心いっぱいの「少年猿」なの。
エンブレムは栃木県の代表として、郷土の誇りと県民へ勇気を与えることをイメージし、デザインの緑は「緑豊かな栃木」、青は「県鳥のオオルリ」、中央の黄色はクラブが、日本のサッカー界に羽ばたいていく想いが込められているの。
栃木SCの歴史は結構長くて、1946年に栃木県サッカー協会(栃木県蹴球協会)が設立された翌年の1947年に創設された「栃木蹴球団」が前身なの。
栃木蹴球団は栃木県で最初のクラブチームとして創設されたわ。
1953年に国体出場の為に、アマチュアチームの「栃木教員サッカークラブ」になったわ。
選手も監督も教員で、活動できるのは放課後のみ。
ナイター設備のない高校のグラウンドを、自分たちの車のヘッドライトで照らして練習していたの。
もともと国体に教員の部があったからだね。
でも、教員の部も1980年で廃止されたわ。
1994年にはアマチュアのままでクラブチーム化して、栃木サッカークラブに改称したの。
教員主体だったチームから、一般社会人選手にも門戸を広げ始めたの。
1999年は関東サッカーリーグに昇格し、同年優勝。
全国地域サッカーリーグ決勝大会でも準優勝の成績を収めたわ。
2005年3月13日にJリーグ加盟を表明したの。
2006年はJリーグ加盟の為に法人化して、運営会社となる株式会社栃木サッカークラブを設立したの。
7月にJリーグ準加盟を申請したけど、資金計画等が不十分として継続審議になったわ。
でも、なんとか翌年にはJリーグ準加盟が承認されたの。
2007年にはこれまでのプロ・アマ混合のチームから、オールプロのチームとするため、アマチュア契約選手のほとんどを放出。
高安亮介を除く全員とプロ契約を結んだが、その他のアマチュア選手は全員退団したわ。
2008年は新加入選手19名、残留選手8名、レンタル選手1名の計28名でスタート。
11月16日にアルテ高崎戦に勝利して、Jリーグ加盟条件となるJFL4位以内が確定したわ。
12月1日には2009年度からのJリーグ加盟が承認されたの。
2009年からはJ2に舞台を移したわ。
Jリーグ加盟を表明してからは一気にJ2まで行きましたね。
JFL時代には、足利市総合運動場陸上競技場でも試合が行われていて、そこで行われた試合は劇的な展開をすることが多かったの。
「足利劇場」と呼ばれたわ。
2004年JFL前期第12節のザスパ草津戦は、後半38分まで0-3で負けていたけど、その後に3点を返し3-3の引き分け。
2005年JFL前期第8節の愛媛FC戦は、前半終了時点で1-2だったの。
また退場で一人少ない状況だったけど、後半にシュート2本で2点を決め逆転勝利したわ。
2005年JFL前期第7節の流通経済大学サッカー部戦は、1-1で迎えた後半アディショナルタイムに決勝ゴールを決めたわ。
ゴールのホイッスルと同時に試合終了したの。
まさにドラマチックですね!
Jリーグ加盟後は何かあったのですか?
途中からJリーグに加盟したクラブはなんらかしら経営問題がある印象ですね。
2013年9月にユニフォームスポンサーのコジマが、2013年シーズンをもって、スポンサーから撤退することが決まったわ。
2013年11月に株式会社栃木サッカークラブが記者会見を行い、2013年度の決算で約9,000万円の赤字が見込まれ、年度末に約1億5,000万円の債務超過に陥る見通しとなることを発表したわ。
2014年度のJ1ライセンスの交付が決定したものの、新たに債務超過となったことで、Jリーグから「是正通達」が出されたわ。
債務超過の解消に向け、「今期の損益の見通しを報告し、Jリーグの指導を受けること」「2014年度予算編成に際し、Jリーグの事前指導を受けること」の2点が挙げられたの。
とJリーグ側はコメントしていて、債務面で「要注意」とされたわ。
2014年度に債務超過を解消できないと、Jリーグライセンスを剥奪される恐れがあるため、人件費削減などの経費圧縮、および収入増に結びつく観客数の増加を図ったわ。
経費圧縮や広告収入増などにより、営業利益が黒字に転じたわ。
これによって債務超過が解消され、2015年シーズンのJ1ライセンスが無事に交付されたの。
主な改善要素は、募金で約4,300万円、移籍金収入で約3,800万円、外国人選手放出による人件費の削減で前年度比ー1億2,000万円ね。
そのせいもあってか、2015年シーズンはJ2で最下位になったわ。
でも、2年でJ2に昇格したの。
ホームスタジアムの栃木県グリーンスタジアムは、改修工事が行われたけど、スタジアムの屋根とトイレの数がJリーグのスタジアム基準を満たしていないの。
また、スタジアムの芝の傷みが年々目立つようになり、試合でも関係者やサポーターから芝の劣化が問題視されるようになったの。
栃木県は、2022年に開催される予定の「いちご一会とちぎ国体」を前に芝生を張り替えや競技会場の環境の向上を決定したわ。
総工費2億6,000万円をかけて、土壌の入れ替えや地下排水溝の改修などを実施したの。
2020年2月までに芝の張り替えを行ったけど、芝の生育が悪く、試合開催が危ぶまれるという状況も見られたわ。
一方では国体のメインスタジアムとして栃木県総合運動公園陸上競技場の移転改築を行っていたの。
2020年に宇都宮競馬場跡地に、収容人数25,244人の陸上競技場が建設されたわ。
今はネーミングライツで、「カンセキスタジアムとちぎ」になっているわね。
栃木SCの登録上のホームスタジアムは、栃木県グリーンスタジアムのままだけど、2021年シーズンは、栃木SC主催21試合のうち、13試合をカンセキスタジアムとちぎで開催したわ。
2022年シーズンも、国体準備のために利用上の制約はかかるけど、17試合をカンセキスタジアムとちぎで開催する予定なの。
そのうちカンセキスタジアムとちぎがホームスタジアムになりそうですね。
また、2020年頃からチーム名の変更の検討がされているわ。
実際に新チーム名を公募していたわ。
「愛称」と、ホームタウンの「宇都宮」を入れることが条件だったみたいね。
確かにホームタウンは宇都宮だけなのに、栃木と名乗っているのはちょっと違和感がありますね。
チーム名変更の狙いは何なのですか?
一つは、スポンサー収入の増加ね。
「栃木SC」という地名ズバリのクラブ名ではなく、地名を切り離して呼べる愛称を持つことで、栃木に地縁のない企業からの支援を得やすくなるという考え方があるみたい。
もう一つは、宇都宮市民のJリーグID取得者の半数以上が、栃木SC以外のクラブを「お気に入りクラブ」に登録していたことが判明したの。
その結果を受けて、ホームタウンである宇都宮市により密着する必要性があったってことね。
確かに、ホームタウンに愛されてこそのJクラブですからね。
でも、クラブ名を変えることの功罪はあるから、変えることを前提としている訳ではなく、あくまでも公募した上で、チーム名を変更するか検討するみたいね。
今はコロナ禍の影響で、保留とされているけど、ゆくゆくはチーム名が変更されるかもしれないわね。
それでは、今回はこの辺で!
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