【しくじり解説】京都サンガ・J2降格から12年でやっとJ1昇格!Jリーグワースト記録の汚名を返上する時が来た!そんな京都サンガを解説!
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今日は「京都サンガF.C.」について、解説するわ。
京都サンガF.C.ですか?
そういえば、今シーズン(2022)からJ1に昇格したんですよね?
そんな京都サンガだけど、2019年にJリーグワースト記録を塗り替える事件を起こすわ。
Jリーグワースト記録ですか?
ちょっと気になります。
それじゃ、今日は「京都サンガF.C.」を解説するね。
まずは、京都サンガF.C.の経歴から。
1922年に創設された市民グラブ「京都紫光クラブ」が前身のクラブです。
Jリーグのクラブの中では、前身を含めると一番歴史があるクラブなの。
1994年に京都にJリーグクラブを作る目的で、市民の会が発足。
市民の会が経済界に働きかけて、京都紫光クラブを京セラが中核となって運営することが決まったの。
また、京都紫光クラブのプロ化の際に、アマチュアとして選手活動を続けていく選手は「京都紫光サッカークラブ」を設立したわ。
このチームは現在、関西サッカーリーグ2部に所属しています。
そうなの。
話を京都サンガF.C.に戻すね。
1994年1月11日、運営会社となる「株式会社京セラパープルサンガ」が設立。
資本金は18億2000万円で、その内の京セラが10億円、任天堂が3億円を出資したの。
クラブ名称も京都パープルサンガに変更したわ。
クラブ名の由来は、京都紫光クラブの英語の『パープル』と、サンスクリット語で「仲間・群れ」を表す『samgha』と、山紫水明の京都をイメージさせる「山河」の響きを掛け合わせた『サンガ』を合わせたもの。
1995年にJFLで2位の成績を収めて、1996年からJリーグ加盟が決定したの。
2007年に現在のクラブ名となる、京都サンガF.C.へ名称を変更したわ。
運営会社は株式会社京都パープルサンガ。
ホームタウンは京都府京都市で広域ホームタウンとして、宇治市、城陽市、向日市、長岡京市、京田辺市、木津川市、亀岡市、南丹市、京丹波町、福知山市、舞鶴市、綾部市、八幡市の計14市になっているわ。
京都市を中心に、京都府の7割くらいはホームタウンになっているんじゃないかしら。
ホームスタジアムは亀岡市のサンガスタジアム。
練習場は京都サンガF.C.東城陽グラウンド、通称「サンガタウン城陽」。
クラブマスコットは1995年に誕生した「パーサくん」と2003年に誕生した女の子のお友達「コトノちゃん」で、いずれも「鳳凰」と「不死鳥」をモチーフとしているの。
過去には、ラモス瑠偉や三浦知良、遠藤保仁、松井大輔、田中マルクス闘莉王マンチェスターユナイテッドでも活躍した、韓国代表の朴智星や日本代表監督の森保一も在籍していたこともあったの。
でも、クラブの成績はJ1で下位をさまよう結果で何回かJ2に降格を繰り返したわ。
そして、2010年の4回目のJ2降格を最後に、J2が主戦場になったわ。
そして、冒頭で話した通り、2019年のJ2最終節で、Jリーグのワースト記録を塗り替える事件が起きたの。
結論を言うと、柏レイソルvs京都サンガの試合で13-1のスコアで京都サンガが負けたわ。
13-1!
これってサッカーのスコアなんですか?
野球のスコアじゃないですよね?
もちろんサッカーのスコアだよ!
この試合、柏レイソルはすでにJ2優勝・J1復帰を決めていて、勝っても負けても順位等に関係の無い試合となっていたの。
一方の京都サンガは、勝てば上位陣の結果次第では、J1参入プレーオフ進出が見込める状況となっていたの。
それでも、「出来れば大勝、最低でも引き分け以上」が必須要件になっていたわ。
この試合の京都サンガは、4-3-3の攻撃的布陣を敷き、DF登録の控え選手は1人のみとするなど、攻撃的な選手交代を見据えていたの。
前半14分にDFの1人が、アキレス腱断裂の大怪我を負い、控え選手と交代したわ。
この時点でDF登録の控え選手はいなくなったわ。
その後、柏レイソルに4得点され、前節までの3バックのフォーメーションに戻したわ。
これが功を奏したのか、なんとか1点返すことができたの。
しかし、前半終了間際の柏のコーナーキックで、京都のDF田中マルクス闘莉王が、味方同士で接触し鼻から出血、そのまま前半が終了したわ。
京都は出血の止まらないDF闘莉王を、後半開始から下げざるを得なくなるが、DFの控え選手が残っておらず、FWエスクデロ競飛王を前線に投入したの。
これが良くなかったのか、攻守のバランスを欠いたわ。
ここから柏がゴールラッシュが始まるの。
結局、柏が13-1という記録的大差で京都を下しJ2優勝したわ。
一方の京都は、勝てば6位浮上となっていた試合で惨敗し、8位に終わる結果となったの。
DF登録の控え選手がもう1人いれば、戦況は変わっていたかもしれないわね。
そんな、京都サンガだったけど、2021シーズン、J2で2位の成績をおさめて、J1昇格を決めたわ。
この時の京都を変えた存在は、新たに監督に就任した曺貴裁で間違いないわ。
曺貴裁って、湘南の監督の時にパワーハラスメント行為でニュースに取り上げられた人ですよね?
よく知ってたわね!
それでも、指揮官としては優秀で、曺貴裁が湘南ベルマーレを指揮していた時、J2で戦ったシーズンが3シーズンあったのだけど、全て1年でJ1昇格を成し遂げたわ。
それに、本人もパワハラ事件から反省したみたいで、指導方法を見つめなおし、京都に就任した時には「怒らない」をモットーにしていたらしいわ。
就任直後に、選手にこう話しているの。
『自分は失敗した人間だ。
』みんながトライして、失敗したことを怒ったり、咎めたりはしない。
ただ、自分が意図したことをやろうとしない、向かおうとしない時は話をする。
みんな、失敗を恐れないでプレーしてほしいと選手に伝えたそうよ。
戦術は一言で言ってしまえば「ハイプレッシャー型のゲーゲンプレス」ね。
ゲーゲンプレスってよく耳にしますけど、どんな戦術なんですか?
ゲーゲンプレスとは、相手にボールを奪われた瞬間にプレスをかけ、ボールを奪い攻撃に転じる戦術のことなの。
ボールを奪われることを前提としたうえで、奪われた後のプレッシャーの掛け方の違いで、数種類のタイプが存在するわ。
ハイプレッシャー型は、ボールを奪われた直後に、ボールホルダーの近くにいる選手が多方面からプレッシャーをかけボールを奪うの。
ボールホルダーは相手に囲まれ余裕がなくなるため、ボールが奪いやすくなるの。
でも、プレッシャーをかける際は、マークを捨てた状態となるため、そこにパスを出されてしまうと、すぐさまピンチを招くことになったりするわ。
ドルトムントやリバプールなどで数々のタイトルを獲得した、ユルゲン・クロップ監督が取り入れているのはこのタイプね。
このやり方がうまくハマって、2021シーズンのJ2最小失点の31失点という結果になったわ。
そして、2022年のJ1リーグ開幕戦は、浦和レッズ相手に1-0で勝利!
そして、2022年のJ1リーグ開幕戦は、浦和レッズ相手に1-0で勝利!
第2節はセレッソ大阪に1-1で引き分けちゃったけど、序盤としては悪くはないですね!
2022シーズンは始まったばっかりだけど、この勢いのまま、なんとかJ1に残ってもらいたいわね。
それでは、この辺で!
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