【モンテディオ山形】クラブの歴史を紹介します。


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愛衣さん、今日はどんなお話ですか?

今日はモンテディオ山形について解説するわ。

モンテディオ山形ですか?
東北のチームですね!

なぜか九州のチームを多くやっていたから、今回は東北のチームにしたわ。
2013年まではJリーグでも唯一のチームだったのよ!

何が唯一だったのですか?

この後、詳しく解説するわね!
今回も特にやらかしがあるわけではないけど、モンテディオ山形について解説するわ。

お願いしまーす。

モンテディオ山形は、山形市、天童市、鶴岡市を中心に山形県全県をホームタウンとする、Jリーグに加盟するプロサッカークラブ。
1999年のJ2創設時にJリーグへ加盟しているの。

J2オリジナル10ですね。

クラブ名称の「モンテディオ」は、イタリア語で山も意味する「モンテ (Monte)」と、神を意味する「ディオ (Dio)」を合わせた造語で、「山の神」を意味するわ。
ホームスタジアムは山形県総合運動公園陸上競技場。
今はネーミングライツでNDソフトスタジアム山形になっているわ。
練習場は山形県総合運動公園などを使用しているの。
2013年に山形市は、山形市内に新しいスタジアムの建設を表明したわ。
モンテディオのホームスタジアム移転も視野に入れているの。
2022年に新スタジアムの建設予定地を山形県総合運動公園南側の駐車場に定めたわ。
新スタジアムは、現在のNDソフトスタジアム山形と同等程度の2万人収容規模で、Jリーグクラブライセンスに基づく、客席の屋根を全面的に敷設するなどした、寒冷地仕様のスタンドなどを予定しているわ。
新スタジアムの運用開始は2025年を目指しているの。

新スタジアムは楽しみですね!

マスコットは、ディーオとモンテス。
ディーオはカモシカをモチーフとしたマスコット。
角を3本持ちスピードや力強さ、賢さを表現しているわ。
モンテスは岩石をモチーフとしたマスコット。
頭部の3つの突起が出羽三山を表現しているの。

マスコットが2つもあるんですね。

2005年にマスコットのデザインを公募したの。
1,766点の応募があったわ。
その内、絞り込まれた3点に対するサポーター投票が行われたわ。
実はモンテスはサポーター投票で最下位だったの。

最下位なのに選ばれたのですか?

当初は1点を決定する予定だったけど、モンテスを推す選定委員長と、それに反発するサポーター委員との間で意見が分かれてしまったの。
そのために折衷案として、Jリーグとしては初の異なるモチーフの2体がマスコットとして併用されることになったわ。

うーん、投票って何のためにやるのですかね。

登場からしばらく、ディーオ、モンテス共に「着ぐるみ化」はされていなかったけど、2008年1月に東北芸術工科大学の学生が卒業作品として制作したディーオの着ぐるみが登場したわ。

大学生の卒業制作だったのですね。

3月には荘内銀行が寄贈した、モンテスのエアドームが登場したわ。

着ぐるみではないのですね。

子供達には喜ばれそうね!

モンティディオ山形はどういった経緯で設立されたのですか?

モンティディオ山形の前身は、1984年に山形日本電気の鶴岡工場内で創部された「NEC山形サッカー同好会」

母体はNECだったのですね。

1989年に東北リーグ昇格を決めたわ。

5年で東北リーグは結構早いですね。

初参加となった1990年の東北リーグでは、当時リーグ2連覇中のTDK(現ブラウブリッツ秋田)などが所属していたわ。
でも、結果は初出場で初優勝を飾ったの。

凄いですね!

結果は1次ラウンド敗退となったけど、全国地域サッカーリーグ決勝大会に初めて参加したわ。
以降、東北リーグは1993年まで4連覇したわ。
でも、全国地域サッカーリーグ決勝大会では敗れ続けて、JFL昇格は出来なかったの。

やっぱりJFLの壁は厚いのですね。

JFL昇格したのは、1993年の東北リーグを4連覇したときね。
4度目の挑戦でついにJFL昇格を果たしたわ。
JFL昇格は東北地方のクラブとして初めてのことだったわ。
JFL初年度となった1994年は、全国リーグのレベルの高さに苦戦し、16チーム中13位でシーズンを終了したの。

降格しなくてよかったですよね。

この頃から、Jリーグ加盟を目指すようになるの。

1994年といえば、Jリーグ創設2シーズン目で、Jリーグバブルがあったころですね。

1996年には、将来のJリーグ昇格に向けた地域密着化に伴い、「NEC山形」からチームの名称変更を実施する事になったわ。
名称の候補は「モンテディオ山形」、「オラクロス山形」、「ヴァーテクス山形」、「アルテリア山形」、「山形セレノール」の5つがあったわ。
県民投票の結果、最多の490票を獲得した「モンテディオ山形」に決定したわ。
すぐにチーム名を「モンテディオ山形」へ改称し、同時にチームロゴマークを発表したの。
Jリーグ加盟に向け、山形県サッカー協会、モンテディオ山形後援会、NEC山形による「モンテディオ山形法人設立準備室」が設置されて、Jリーグ参入条件の法人化に向けた準備を開始したの。
ところが、行政とNEC山形以外の出資企業が現れないため難航したわ。
NEC山形は、法人化が実現しなかった場合、1997年限りでJFL撤退を表明して、山形県内の企業に法人化に向けた支援を求めたわ。
それでも、支援企業は現れなかったの。

地方のクラブ運営は難しいですね!

当時の山形県教育長の金森義弘が積極的な行政支援を表明し、NEC山形、山形県サッカー協会、モンテディオ山形後援会の三者連名でJリーグへJ2参加を申請したわ。
モンテディオ山形は、運営母体を社団法人としてクラブを運営するとしたわ。

株式会社ではなかったのですね。

そうなの。
Jリーグでは唯一、運営会社が株式会社ではないチームになったわ。
1998年に「社団法人山形県スポーツ振興21世紀協会」が設立され、1999年から創設されたJ2への参加が正式承認されたの。
この年から選手全員がプロ契約となったわ。
最後のシーズンとなったJFLでは、開幕から6連勝するなど好調を維持して、最終的には3位でシーズンを終了、JFL歴代最高成績となったわ。
1999年からのJ2はしばらくは中位くらいの順位だったけど、2008年のリーグ戦は勝点78で2位。
J1昇格を決めたわ。
J1ではなかなか順位が上がらなかったけど、2009年、2010年となんとか残留したわ。
そして、2011年のリーグ戦は、開幕戦の6日後に東日本大震災が発生したわ。
リーグ戦は1ヶ月以上中断したの。
この間、震災後のインフラ被害や物資不足などの影響で、満足にトレーニングを行うことが出来なかったの。
リーグ戦を戦い抜く体力が培われず、怪我人が続出したわ。
更に、昨シーズンまでの守備的の戦術から、ショートカウンターで高い位置からボールを奪い、攻撃でポゼッション率を高める戦術に変更したけど、成績は低迷したわ。
結局、リーグ戦の最終成績は最下位の18位でJ2降格が決定したわ。
その後は2015年にもう一度J1に昇格したけど、1シーズンでJ2に降格したわ。

なかなかJ1定着は難しいのですね。

ちなみに、J1に在籍していた2009年~2011年と2015年は、JリーグアウォーズでJ1フェアプレー賞を受賞したの。
さっきも話した通り、モンティディオ山形の運営法人は、山形県スポーツ振興21世紀協会という公益法人だったの。
でも、公益法人では問題があったのよ。

どういった問題ですか?

選手の年俸や選手補強にかけられる予算が、他クラブよりも限られているために、高額な年俸の選手は抱えられなかったの。
監督経験の少ない新人監督や、他クラブで戦力構想外となった選手、レンタル移籍の選手を獲得せざるを得ない状況だったわ。
でも、山形はそういった人材の育成には実績があって、山形での活躍を機に、他クラブへと移籍していく例は非常に多いわ。
資金的な理由から、他クラブに引き抜かれそうな選手に対しての引き留めは難しかったわ。
大半は好条件のクラブへ引き抜かれる事となったの。

主力選手が移籍されると、チームもなかなか安定しないですよね。

そういった問題もあって、山形県スポーツ振興21世紀協会は、トップチームの運営を株式会社化することを決定したわ。
ユースやアカデミー、ホームタウン事業は、引き続き協会が行うことにしたの。
2013年にトップチームの株式会社化に向けた出資企業の募集を開始したわ。
出資企業としてアビームコンサルティングを選定して、2013年8月29日に「株式会社モンテディオ山形」を設立したの。
2014年2月1日付けをもって、モンテディオ山形の運営を山形県スポーツ振興21世紀協会から株式会社モンテディオ山形に移管したわ。
株式会社モンテディオ山形の株主構成は、山形県スポーツ振興21世紀協会が49%、アビームコンサルティングが49%、山形県が2%の出資比率なの。

山形県と山形県スポーツ振興21世紀協会の出資比率を合わせると過半数となるから、少しお役所色が強いですね。

そうね。
2015年シーズン後の社長交代では、後任に県職員OBが就いたのがいい例ね。
最近のトピックスでは、Jリーグ初の再試合になった出来事があるの。

再試合ですか?

2022年4月3日に行われた、J2第8節のモンティディオ山形対ファジアーノ岡山戦で、審判員による明らかな誤審があったの。

どんな誤審ですか?

問題の場面は前半10分に起きたわ。
山形GKの後藤雅明へ味方からバックパスが出されたけど、コースが反れて無人のゴールに向かってしまったの。
あわやオウンゴールとなる直前で、GKの後藤はボールを手で掻き出したわ。
この行為に主審はバックパスの反則として、岡山に間接フリーキックを与えたわ。
さらに後藤に対して、決定的得点機会阻止の反則でレッドカードを提示したの。

バックパスはGKは手で扱えないのですよね?
これの何が問題なのですか?

GKが味方からの意図的なバックパスを手で扱った場合は反則にはなるけど、競技規則上は、当該選手に懲戒の罰則は与えられないの。

どういうことですか?

要するに反則として、岡山に間接フリーキックを与えるのはいいのだけど、レッドカードの提示は明らかな誤審だったわ。

そういうことなんですね。

この件はJリーグで協議されたわ。
誤った判定によって山形は、80分以上に渡って10人でプレーをする事になり、勝敗に関わる影響を与えたとして、再試合とする事に決定したわ。
Jリーグで、一度行われた試合が再試合となるのは史上初なのよ。
これに合わせて、後藤に対する退場と出場停止処分も取り消されたわ。
再試合の実施要項は、次のように決まったわ。

再試合はいつ行われるのですか?

再試合は8月31日にNDスタジアム山形で行われるわね。

もうすぐじゃないですか!

J2も上位が混戦しているから、この試合の勝点3が持つ意味は大きいわね

注目の再戦となりますね。

それでは、今回はこの辺で。

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